災害をもたらした気象事例
ジェーン台風
昭和25年(1950年) 9月3日~9月4日
大阪湾で顕著な高潮、
大阪・兵庫・和歌山などで大きな被害。
死者398名、行方不明者141名、負傷者26,062名
住家全壊19,131棟、半壊101,792棟
床上浸水93,116棟、床下浸水308,960棟など
(消防白書より)
概要
ジェーン台風は、9月3日高知県室戸岬のすぐ東を通り、10時頃徳島県日和佐町付近に上陸した。 台風は淡路島を通過し、12時過ぎ神戸市垂水区付近に再上陸、速度を上げて北上し13時半頃京都府舞鶴市付近から日本海に進んだ。 その後北東に進んで4日04時頃北海道渡島半島南端に上陸、北海道を縦断してオホーツク海に進んだ。
降水量は、四国東部で期間降水量が200mm以上となったほかは、全般的に少なかった。 台風の中心付近で非常に風が強く、和歌山で最大風速36.5m/s(最大瞬間風速46.0m/s)となったほか、四国東部、近畿、北陸、東海で最大風速が30m/s前後の暴風となった。 台風の強風による吹き寄せで大阪湾や北陸沿岸で高潮が発生した。大阪湾では満潮時より2.1m以上高くなり、地盤沈下の影響もあって多くの家屋が浸水した。
天気図 9月3日09時
期間内での観測値
気象官署での観測値
降水量
気圧、風速
検潮所での観測値
高潮観測表
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