災害をもたらした気象事例

低気圧と梅雨前線
昭和26年(1951年) 7月7日~7月17日
梅雨前線が活発化、中部地方以西で大雨。
死者162名、行方不明者144名、負傷者358名
住家全壊630棟、半壊727棟
床上浸水13,532棟、床下浸水89,766棟など
(消防白書より)
概要
 7月5日に長江中流域で発生した低気圧が、7日に東シナ海に進んで9日まで停滞したため、九州地方を中心に大雨となり各地に水害をもたらした。 10日には低気圧は北上したが、活発な寒冷前線の影響で再び西日本で大雨となった。 その後、17日にかけてオホーツク海高気圧と太平洋高気圧が発達し、梅雨前線は本州から九州上に停滞して活動が活発となり、中部地方以西で大雨となった。
 期間降水量は九州地方では1,000mmに達した所が出るなど、中部地方以西の各地で200~800mmとなった。
 この大雨による被害は九州から北陸の各県に及んだ。京都府で死者・行方不明者が180名に達したほか、九州や中国地方での被害が大きかった。
天気図

天気図 7月10日09時
期間降水量
降水量時系列図(厳原)
期間内での観測値
気象官署での観測値
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