災害をもたらした気象事例

ルース台風
昭和26年(1951年) 10月10日~10月15日
鹿児島県で強風・高潮害、山口県で土砂災害。
死者572名、行方不明者371名、負傷者2,644名
住家全壊24,716棟、半壊47,948棟
床上浸水30,110棟、床下浸水108,163棟など
(消防白書より)
概要
 ルース台風は、10月9日にグアム島の西海上で発生し、発達しながら西北西に進み、12日午後には進路を北から北北東に変えた。13日夜に宮古島と沖縄本島の間を通って東シナ海に入り、14日19時頃鹿児島県串木野市付近に上陸した。台風は速い速度で九州を縦断、山口県・島根県を経て日本海に出て、北陸・東北地方を通って15日夕方には三陸沖に進んだ。
 この台風は勢力が強く、暴風半径も非常に広かったため、全国各地で暴風が吹いた。また、九州、四国、中国地方の所々で大雨となり、山口県では土砂災害や河川の氾濫が相次ぎ、400名を超える死者・行方不明者が出た。鹿児島県では強風と高潮による被害が大きかった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
天気図
天気図 10月14日09時

期間内での観測値
気象官署での観測値
検潮所での観測値
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