災害をもたらした気象事例
台風第12号
昭和29年(1954年) 9月10日~9月14日
枕崎に上陸、九州で大きな被害。
死者107名、行方不明者37名、負傷者311名
住家全壊2,162棟、半壊5,749棟
床上浸水45,040棟、床下浸水136,756棟など
(消防白書より)
概要
9月5日にマリアナ諸島の東海上で発生した台風第12号は、急速に発達しながら西のち北西に進み、11日には南大東島に接近、13日には屋久島の西海上を北上し、15時頃鹿児島県枕崎市の東に上陸した。 その後九州を縦断し、14日00時頃山口県下関市付近を通過、01時には日本海へ進み夜には大陸へ上陸した。
この台風により、西日本では20m/s以上の強風が吹き、九州地方から北陸地方にかけて最大瞬間風速30m/s以上を観測した。 また、都城(宮崎県都城市)で679.6mm、宇和島(愛媛県宇和島市)で316.7mmの期間降水量を観測するなど、九州と四国、紀伊半島で大雨となった。 被害は九州から関東地方まで拡がったが、特に宮崎県、大分県、熊本県など九州の各県で被害が大きかった。
台風位置表
天気図 9月13日09時
期間内での観測値
気象官署での観測値
降水量
気圧、風速
検潮所での観測値
高潮観測表
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。