災害をもたらした気象事例
昭和36年梅雨前線豪雨
昭和36年(1961年) 6月24日~7月10日
全国で大雨被害。長野県伊那谷で大きな被害。
死者302名、行方不明者55名、負傷者1,320名
住家全壊1,758棟、半壊1,908棟
床上浸水73,126棟、床下浸水341,236棟など
(消防白書より)(6月24日~7月5日)
概要
この年は6月中旬までは雨の少ない地方が多く、水不足であったが、23日に熱帯低気圧が北上すると共に南海上にあった梅雨前線も活動が活発化しながら北上、24日から本州南岸に停滞、また26日には四国に接近した台風第6号の影響もあり、四国、近畿、東海、関東甲信、北陸の各地方で大雨となった。 また、7月3~5日には東北地方や九州地方でも大雨となった。
期間降水量は、尾鷲(三重県尾鷲市)で1061.9mmになったほか、中部地方を中心に400~600mmに達した。
北海道を除く全国各地で被害が発生したが、特に兵庫県南部、東海、甲信と神奈川県で大きく、長野県では天竜川が氾濫したほか、伊那谷地域を中心に多数の土砂崩れが発生し、100名を超える死者が出た。
気象庁は6月24日から7月10日の雨を
「昭和36年梅雨前線豪雨」
と命名した。
天気図 6月25日09時
期間内での観測値
気象官署での観測値
降水量
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。