災害をもたらした気象事例

前線、台風第26号
昭和36年(1961年) 10月25日~10月28日
西日本・中部・関東で水害、
 大分県では電車が埋まり多数の死者。
死者78名、行方不明者31名、負傷者86名
住家全壊234棟、半壊444棟
床上浸水10,435棟、床下浸水50,313棟など
(消防白書より)
概要
 10月25日朝に日本の南海上にあった前線が北上、さらに26日には前線上に低気圧が発生した。
 24日にマリアナ近海で発生した台風第26号は北から北北東へ進み、28日から30日にかけて日本の東海上を北上した。
 低気圧と台風の影響で南から暖湿気流が流れ込み、期間降水量が奈良県日出岳で1,200mmに達したほか、九州地方から関東地方にかけて300~500mmの大雨となった。 また、四国地方から関東地方にかけては北東の風が強く、高波が発生した。
 九州地方から近畿地方にかけては大雨による浸水害や土砂災害が多く発生し、大分県では満員の大分交通の電車ががけ崩れのため土砂に埋没し、31名が死亡する惨事があった。
天気図

天気図 10月27日09時
期間降水量
降水量時系列図(大分)
降水量時系列図(尾鷲)
期間内での観測値
気象官署での観測値
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