災害をもたらした気象事例

梅雨前線による大雨
昭和37年(1962年) 7月1日~7月8日
関東以西の各地に大雨、佐賀県で大規模な土砂災害。
死者110名、行方不明者17名、負傷者114名
住家全壊263棟、半壊285棟
床上浸水16,108棟、床下浸水92,448棟など
(消防白書より)
概要
 6月下旬から本州南岸に停滞していた梅雨前線が7月になって北上し、西日本に停滞して活動が活発になった。
 7月1日は九州の南部と西部で100mmを超える大雨となり、2日は関東から西の地方で大雨となり、特に東海地方では局地的に激しく降り、住家や耕地の浸水が発生した。 3日夜から4日にかけて中部地方から西の地方で大雨となり、特に九州北部・中部、東海地方で激しく降り大きな被害が出た。 5日は広島県を中心に中国地方西部で大雨が降り、5日夜から6日午前にかけて九州各地で大雨が降った。 7日から8日は低気圧の接近で前線の活動が活発となって、九州は大雨となり、長崎県や佐賀県では24時間降水量が200mmを超えた所があった。 佐賀県太良町で大規模な土砂災害が発生し、50名が死亡するなど、60名以上の死者・行方不明者があった。
 2日には茨城県南部で竜巻が発生し、学校の校舎や住家が倒壊し、2名の死者と多数の負傷者が出た。
天気図

天気図 7月7日09時
期間降水量
降水量時系列図(佐賀)
降水量時系列図(伊良湖)
期間内での観測値
気象官署での観測値
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