災害をもたらした気象事例
寒冷前線による大雨
昭和43年(1968年) 8月17日
近畿地方、東海地方で大雨。岐阜県飛騨川でバス転落。
死者106名、行方不明者13名、負傷者29名
住家全壊64棟、半壊79棟
床上浸水2,061棟、床下浸水13,460棟など
(消防白書より)
概要
東シナ海を西に進んでいた台風第7号は、14日夜進路を急に北東に変え、16日には対馬海峡を通過、日本海を進み、17日夕方沿海州で温帯低気圧となった。 この低気圧から伸びる寒冷前線が通過する際に、各地で大雨となった。
特に、岐阜県内では1時間に100mmを超える大雨が降り、浸水や山がけ崩れが相次ぎ、白川町の飛騨川沿いの国道41号線では、大雨で停車中の観光バス2台が山崩れの土砂で飛騨川に転落し、乗員乗客104名が亡くなった。
京都府でも大雨による浸水害や停電が多発した。また、台風第7号が接近した長崎県の対馬近海では、多数の漁船が遭難した。
天気図 8月17日09時
(岐阜地方気象台発行創立百年誌より)
期間内での観測値
気象官署での観測値
降水量
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