災害をもたらした気象事例

台風第17号
平成3年(1991年) 9月12日~9月15日
長崎市付近に上陸、
 南西諸島、九州地方で猛烈な風。那覇で最大瞬間風速57.4m/s。
概要
 台風第17号は、9月11日に沖の鳥島近海で発生し、発達しながら北西に進み、13日に沖縄本島を通過した。 台風は、北に向きを変え、14日05時半頃長崎市付近に上陸した後、勢力を弱めながら山陰、北陸を経て、同日夜山形県米沢市付近で温帯低気圧に変わった。
 台風が強い勢力で通った、沖縄、九州、中国地方を中心に広い範囲で暴風となった。最大風速は那覇で37.9m/s(最大瞬間風速57.4m/s)、牛深(熊本県牛深市)で30.0m/s(同47.6m/s)、佐賀で25.6m/s(同54.3m/s)などを観測した。 これらの地域で暴風による漁船の遭難や家屋の倒壊等の被害があった。期間降水量は、四国南東部、紀伊半島、東海、甲信地方で200~300mmとなった所があった。 また、前原(福岡県前原市)で14日の朝、1時間に147mm(日降水量280mm)の猛烈な雨を観測し、浸水等の被害があった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値(9月12~15日)
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。