この期間、梅雨前線が日本付近に停滞し、北上・南下を繰り返し、前線の活動が活発となる都度大雨となった。
宮崎県えびの市ではこの期間(5月13日から7月25日)の合計降水量が4,076mmとなり、年降水量の平年値(4,582.2mm)に近い降水量となった。
この期間の主な大雨は、次の通りである。
6月13日から15日には、低気圧が日本海を東北東進し、前線が本州付近に停滞した。
13日には、えびの(宮崎県えびの市)で530mm、小林(宮崎県小林市)で313mmの日降水量を観測した。大分、宮崎、鹿児島県を中心に土砂災害が発生した。
6月18日から19日には、西日本から伊豆諸島にかけて東西に停滞する前線に向かって暖湿気流が入ったため前線の活動が活発となった。
18日には白髪岳(熊本県あさぎり町)で295mm、俵山(熊本県西原村)で285mmの日降水量を観測した。熊本県を中心に土砂災害発生した。
7月2日から7日には、日本の南海上に停滞する前線上を低気圧が発達して進み、前線の活動が活発となったため、5日には稲取(静岡県東伊豆町)で271mm、7日には枕崎(鹿児島県枕崎市)で316mmの日降水量となるなど、西日本、東海地方及び関東地方の一部で日降水量200~300mmの大雨となった。
このため九州をはじめ、中国地方、近畿、東海地方で多数の土砂災害が発生した。
7月25日には梅雨前線が東日本に停滞し、日本の南海上を北上してきた台風第4号が25日02時過ぎに徳島県日和佐町付近に上陸した後、同日05時前に岡山県備前市付近に再上陸し、日本海に進み温帯低気圧になった。
25日天城山(静岡県中伊豆町)で224mmの日降水量を観測するなど、東海地方、関東地方で大雨となった。
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