8月31日、沖の鳥島の西海上で発生した台風第13号は、9月2日に宮古島付近を通過後、東シナ海を発達しながら北東進し、3日16時前非常に強い勢力のまま薩摩半島南部に上陸した。
更に、九州南部を通って、23時半頃愛媛県八幡浜市付近に再上陸後、4日01時半頃広島県福山市付近に再上陸した。その後中国地方を横断し、山陰沖に進んだ。
このため3日、見立(宮崎県日之影町)で540mm、大分(大分県大分市)で414mm、臼杵(大分県臼杵市)で370mm、高峠(鹿児島県垂水市)で324mmの日降水量を観測するなど、九州を中心に大雨となった。
また同日、鹿児島県枕崎で最大風速29.2m/s(最大瞬間風速55.6m/s)、種子島で29.8m/s(同59.1m/s)、宮崎で27.4m/s(同57.9m/s)となるなど、全国各地で暴風や強風を観測した。
2日には、沖縄県喜屋武岬で8.87mの有義波高を観測した。
このため、鹿児島県では土砂災害等により死者33名の被害があったほか、九州地方を中心に全国各地で暴風や大雨などにより多くの住家損壊や浸水等の被害があった。また、兵庫県洲本市、広島県尾道市、御調郡向島町などで高潮により浸水被害が発生した。
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