9月19日、グアム島の南西海上で発生した台風第26号は、発達しながら北北西に進み、27日には南大東島の東海上を北上した。
その後、進路を北北東に変え、29日19時過ぎに和歌山県南部に上陸した。台風は近畿から北陸西部を横断し、30日には日本海に進み温帯低気圧になった。
この台風の影響により、29日の日降水量は、日出岳(奈良県上北山村)で733mm、宮川(三重県宮川村)で449mm、魚梁瀬(高知県馬路村)で374mmを観測するなど、四国や紀伊半島の南東斜面を中心に300mmを超える大雨となった。
また同日、津で最大風速34.1m/s(最大瞬間風速48.7m/s)を観測したほか、四国から北海道にかけての太平洋沿岸で、最大風速が20m/sを超えたところがあった。29日には、高知県佐喜浜で6.61mの有義波高を観測した。
東海や近畿地方を中心に暴風による建物被害があった。
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