災害をもたらした気象事例

台風第12号
平成8年(1996年) 8月11日~8月15日
熊本県に上陸し、日本海を経て東北へ。
 南西諸島から西日本で猛烈な風、鹿児島で最大瞬間風速58.5m/s。
災害概要
死者5名、負傷者85名
住家全壊11棟、半壊60棟
床上浸水76棟、床下浸水1,796棟など
(消防白書より)
概要
 台風第12号は、8月6日に奄美大島の南海上で発生し、12日15時過ぎに沖縄本島中部を通過し、北北東に進んで、14日10時過ぎに強い勢力で熊本市付近に上陸した。 台風は九州北部を通って14日15時過ぎに山口県徳山市付近に再上陸し、日本海に進んで、15日06時半頃佐渡島を通過し、15日09時頃新潟県村上市付近に再上陸した。 その後東北南部を通って三陸沖から北海道東海上に進み、16日に温帯低気圧に変わった。
 この台風により、えびの(宮崎県えびの市)で期間降水量が540mmとなったほか、南西諸島から西日本で400mm前後の大雨となったところがあった。 また、鹿児島市で最大風速36.6m/s(最大瞬間風速58.5m/s)を観測するなど、南西諸島から西日本で30m/s前後の猛烈な風となった。14日には、鹿児島県佐多岬で6.50mの有義波高を観測した。
 台風の接近が満潮時刻前後となった瀬戸内海東部を中心に浸水などの被害が発生した。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。