災害をもたらした気象事例

梅雨前線、低気圧
平成9年(1997年) 7月1日~7月17日
西日本から中部地方で大雨、鹿児島県出水市で土石流被害。
 熊本県旭志村で期間降水量1、495mm。
災害概要
死者26名、負傷者17名
住家全壊36棟、半壊20棟、一部損壊94棟
床上浸水388棟、床下浸水8,786棟など
(防災白書より) 詳細
概要
 1日から17日にかけて梅雨前線が日本付近に停滞し、この期間九州から東北にかけて、各地で大雨となった。 このうち、前線の活動が活発となった6日から13日にかけて、九州、中国、中部地方で激しい雨が降った。 1日から17日の期間降水量は、鞍岳(熊本県旭志村)で1,495mmに達したのを始め、熊本県などの山沿いを中心に1,000mmを超えたところがあり、大牟田(福岡県大牟田市)でも1,023mmを観測した。特に、9日から10日にかけて、長崎、熊本、鹿児島県では、2日間続けて日降水量が200~300mmとなり、2日間の合計降水量が500mm前後に達した所があった。
 この豪雨のため、10日に鹿児島県出水市では大規模な土石流が発生し21人が死亡した。
天気図 期間降水量
降水量時系列図(出水)
降水量時系列図(水俣)
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。