災害をもたらした気象事例

台風第18号
平成11年(1999年) 9月21日~9月25日
熊本県に上陸。熊本県で顕著な高潮被害。
 南西諸島・九州・中国地方で猛烈な風、中部地方で大雨、愛知県で竜巻発生。
災害概要
死者31名、負傷者1,218名
住家全壊338棟、半壊3,629棟
床上浸水4,895棟、床下浸水14,755棟など
(消防白書より) 詳細
概要
 台風第18号は、9月19日に沖縄の南海上で発生し、発達しながら北上した。24日06時頃強い勢力のまま熊本県北部に上陸した後、九州北部を通り、24日09時前に山口県宇部市付近に再上陸し、中国地方西部を通って日本海に進んだ。25日02時頃北海道渡島半島に再上陸し、北海道西岸を北東に進んで、25日12時に網走沖で温帯低気圧に変わった。
 この台風により、那覇で期間降水量が555mmとなったほか、諸塚(宮崎県諸塚村)で486mm、萩原(岐阜県萩原町)で484mmなど東海地方から九州地方の一部で400mmを超える大雨となった。台風は勢力が強いまま南西諸島、九州・中国地方を進んだため、特にこれらの地方では最大風速が30m/sを超える激しい暴風となったところがあった。牛深(熊本県牛深市)では最大瞬間風速66.2m/sを記録した。 22日には、沖縄県喜屋武岬で8.68mの有義波高を観測した。
 九州北部地方や中国地方瀬戸内海沿岸では、台風が通過した24日に著しい高潮となり、熊本県不知火町では高潮により12名が死亡した。また24日愛知県豊橋市などで竜巻が発生し、多くの負傷者がでた。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。