災害をもたらした気象事例

大気の状態不安定、台風第3号
平成12年(2000年) 7月3日~7月9日
伊豆諸島で暴風、関東から北海道の太平洋側で大雨。
 八丈島で最大瞬間風速49.3m/s
災害概要
負傷者10名
住家全壊3棟、一部損壊69棟
床上浸水1,022棟、床下浸水4,621棟など
(消防白書より)
概要
 台風第3号は、7月3日フィリピンの東海上で発生し、発達しながら北北東に進み、8日早朝八丈島と三宅島の間を通って、さらに房総半島の東海上を北上した。台風はその後も北北東に進み、9日06時に北海道の東海上で温帯低気圧に変わった。
 この台風により、7日から8日を中心に関東から東北地方の太平洋側を中心に大雨となり、大島(東京都大島町)で416mmを観測したほか、伊豆諸島や関東地方南部で200mm前後の大雨となった。また東北地方太平洋側でも、雄勝(宮城県雄勝町)で8日に日降水量357mmを観測するな300mm前後の大雨となった。台風の中心部が通った伊豆諸島では、東京都八丈島で、最大風速24.5m/s(最大瞬間風速49.3m/s)、三宅島で同21.8m/s(同41.4m/s)などの暴風となった。
 一方、3日から5日にかけて、上空を寒気を伴なった気圧の谷が通ったため大気の状態が不安定となり、全国的に雨が降ったが、特に東北南部から関東地方にかけて雷を伴う大雨となった所があった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値(7/3 - 7/9)
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
期間内での観測値(7/7 - 7/9)
台風第3号

気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
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