災害をもたらした気象事例

台風第11号
平成13年(2001年) 8月20日~8月22日
紀伊半島南部に上陸、東日本を中心に大雨。
 三重県尾鷲で日降水量549mm、和歌山県潮岬で最大瞬間風速38.2m/s。
災害概要
死者6名、行方不明者1名、負傷者29名
住家半壊・一部損壊166棟
床上浸水300棟、床下浸水882棟など
(消防白書より)
概要
 台風第11号は、8月14日にマリアナ諸島近海で発生し、日本の南海上を北西からのち北東に進み、21日19時過ぎ和歌山県田辺市付近に上陸した。台風は、22日04時過ぎに三重県南部(志摩半島付近)を通過し、12時頃に静岡県沼津市付近、14時過ぎに神奈川県藤沢市付近、15時半頃に千葉県船橋市付近にそれぞれ再上陸したのち、三陸沿いに進み、23日03時に三陸沖で熱帯低気圧になった。 この台風により、紀伊半島を中心に大雨となり、尾鷲(三重県尾鷲市)では21日の日降水量が549mm(期間降水量734.5mm)となったのをはじめ、東海、甲信、関東地方では平野部でも期間降水量が200mm前後となったところがあった。また、津市で最大風速24.8m/s(最大瞬間風速33.1m/s)を観測したほか、潮岬(和歌山県串本町)で最大瞬間風速38.2m/sを観測するなど、西日本や東海地方で最大瞬間風速が30m/sを超えたところがあった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。