災害をもたらした気象事例

台風第22号、前線
平成16年(2004年) 10月7日~10月9日
台風の中心付近では猛烈な雨や風。
 静岡県石廊崎で最大瞬間風速67.6m/s。
災害概要
死者7名、行方不明者2名、負傷者170名
住家全壊136棟、半壊299棟、一部損壊5,081棟
床上浸水2,121棟、床下浸水6,189棟など
(消防白書より)
概要
 10月4日15時にフィリピンの東海上で発生した台風第22号は、発達しながら日本の南海上を北上した。台風は、9日16時頃、伊豆半島に強い勢力で上陸し、関東地方を通って、夜には鹿島灘へ進み、10日09時に日本の東海上で温帯低気圧となった。
 台風と前線の影響により、東海地方から関東南部にかけて、期間降水量が300mmから400mmの大雨となった。また、9日には、御前崎(静岡県御前崎市)で最大1時間降水量89mm、湯ヶ島(静岡県伊豆市)で75mm、石廊崎(静岡県南伊豆町)で最大瞬間風速67.6m/s、大島(東京都大島町)で51.5m/s を観測するなど、台風の中心付近では猛烈な雨や風となった。
 この台風により、静岡県や関東南部でがけ崩れや浸水害が多数発生した。また、横浜市では、突風により駐車していたトラックなどが折り重なるように横転・積み重なるという被害があった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。