台風第11号 平成17年(2005年)8月24日~8月26日
関東地方南部と伊豆地方を中心に大雨。
災害状況
負傷者10名
住家半壊4棟、一部損壊148棟
床上浸水69棟、床下浸水259棟など
(消防白書より)
概要
8月19日18時にマリアナ諸島の北西海上で発生した台風第11号は、北西に進みながら急速に発達した。台風は非常に強い勢力になり、21日18時から22日00時にかけて最盛期を迎えた。台風は硫黄島南西海上に達した23日頃には北に、潮岬南東海上に達した25日には北東に進路を変えた。30°N線を越えた25日頃から勢力は次第に弱まりつつあったが、強い勢力で26日2時過ぎに三浦半島を通過、4時半頃、千葉市付近に上陸した。台風はその後進路を東寄りに変えつつ鹿島灘から本州東海上へ進み、28日00時に温帯低気圧に変わった。
この台風が硫黄島南西海上を北上中の24日、宮崎県では対流雲が東海上から次々に流入し、青島(宮崎県宮崎市)で1時間降水量が72mmなど、非常に激しい雨が降った。台風が関東地方に接近・上陸した25日から26日にかけて伊豆諸島、関東地方、静岡県、山梨県、宮城県などで大雨になった。特に25日には関東地方南部や静岡県、伊豆諸島で日降水量が200mmを超え、箱根(神奈川県足柄下郡箱根町)では528mmを観測した。伊豆諸島ではさらに暴風となり、同日大島(東京都大島町)で最大瞬間風速57.0m/sを観測した。
この台風により関東地方、伊豆諸島、静岡県、山梨県、宮城県で住家損壊、同浸水、停電、断水等の被害が発生した。長野県では強風による果実の落下被害が発生した。
気象状況
問い合わせ先
気象庁観測部計画課情報管理室 電話 03-3212-8341(内線 4154, 4157)