台風第13号 平成18年(2006年)9月15日~9月20日
沖縄地方、九州地方、中国地方で暴風、大雨。
宮崎県では竜巻により死者が発生。
災害状況
死者9名、行方不明者1名、負傷者448名
住家全壊159棟、半壊514棟、一部損壊11,221棟
床上浸水189棟、床下浸水1,177棟など
(消防白書より)
概要
9月10日21時にフィリピンの東海上で発生した台風第13号は、発達しながら北西に進み、13日に進路を西寄りに変えて先島諸島の南海上へと進んだ。
15日には進路を北寄りに変え、中心付近の最大風速が55m/sと猛烈な勢力となった。台風は、勢力を維持したまま16日早朝に石垣島付近を通過した後、沖縄本島の西海上を北東に進んだ。
17日には中心付近の最大風速が40m/sと強い勢力で九州地方に接近し、同18時過ぎに長崎県佐世保市付近に上陸した。その後、九州北部を北東進し、20時頃日本海へと進んだ。
台風はそのまま日本海を北東進し、18日21時頃には日本海中部で温帯低気圧に変わった。
この台風は、強い勢力を保ったまま、沖縄地方を通過し、九州地方に接近・上陸したため、沖縄地方から九州地方にかけて暴風となり、最大瞬間風速が16日に沖縄県竹富町西表島(イリオモテジマ)で北東の風69.9m/s、最大風速が17日に長崎県長崎市野母崎(ノモザキ)で南東の風46m/sとなるなど観測史上1位を更新した所があった。また、台風と活発な前線の活動により、沖縄県、大分県、長崎県、佐賀県、福岡県、広島県の一部で降り始めからの総降水量が9月の月間平均降水量を超える大雨となった所があり、1時間降水量が16日に大分県佐伯市蒲江(カマエ)で122㎜、佐賀県伊万里市伊万里(イマリ)で99㎜など記録的な大雨となった。
佐賀県で土砂災害や浸水害により死者が3名、宮崎県延岡市では竜巻が発生し死者が3名となるなど、暴風や大雨により、沖縄地方、九州地方、中国地方で、死者・行方不明者があわせて10名となった。
大雨の状況
問い合わせ先
気象庁観測部計画課情報管理室 電話 03-3212-8341(内線 4154, 4157)