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低気圧による暴風、高波、大雪  平成19年(2007年)1月6日~1月9日


西日本から北日本の広い範囲で暴風や高波および大雪。

災害状況

負傷者14名
住家半壊15棟、一部損壊562棟
床上浸水2棟、床下浸水36棟など
(気象庁まとめ)

概要

 1月6日から7日にかけて、前線を伴った低気圧が東日本から北日本の太平洋側を急速に発達しながら北上し、その後、8日にかけて冬型の気圧配置が強まった。
 この低気圧は、中心気圧が1日に44hPa下がり、急速に発達した。1日の気圧の下降量としては、昭和45年(1970年)1月30日から2月2日にかけて暴風、高波、大雨等により全国的に被害をもたらした「昭和45年1月低気圧」の32hPaを上回る記録的な発達であった。
 急速に発達した低気圧が本州の太平洋側を北上したため、西日本から北日本にかけての広い範囲で最大風速20m/sを超える非常に強い風が吹き、7日には山形県と北海道日高支庁で最大風速30m/sを超える猛烈な風が吹いた。北海道日高支庁浦河では7日02時48分に最大瞬間風速48.0m/sを観測し、観測開始以来第2位となった。また、東京都八丈島では7日05時11分に最大瞬間風速48.5m/s、北海道函館では同日17時33分に最大瞬間風速40.1m/sを観測した。西日本から北日本にかけての海上では、波の高さが6mを超える大しけとなり、北海道の太平洋側東部では高潮が発生した。
 また、北海道のオホーツク海側や太平洋側東部では大雪となり、北海道網走支庁留辺蘂(ルベシベ)で7日の日降雪量が76㎝となり、観測開始以来最大となった。
 発達した低気圧やその後の冬型の気圧配置の強まりによる暴風、高波、大雪等で、西日本から北日本にかけて航空機・フェリーの欠航、鉄道の運休等の交通障害や住家損壊、住家浸水等が発生した。

気象の状況

それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。

 天気図
天気図(平成19年1月6日)
天気図
天気図(平成19年1月7日)
天気図

 降雪量

降雪量の合計(cm)(平成19年1月6日~1月9日)
降雪量の合計

 降雪経過(平成19年1月6日~1月9日)
降雪の経過(留辺蘂)
留辺蘂(北海道北見市)
降雪の経過(音威子府)
音威子府(北海道中川郡音威子府村)
降雪の経過(酸ケ湯)
酸ケ湯(青森県青森市)
降雪の経過(高山)
高山(岐阜県高山市)

 最大風速と最大瞬間風速(1月6日~1月9日)
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速

 波浪と高潮

沿岸波浪計での観測値  波浪観測表、波浪図
検潮所での観測値     高潮観測表

 気象観測値の記録更新

問い合わせ先

気象庁観測部計画課情報管理室 電話 03-3212-8341(内線 4154, 4157)


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