昭和39年4月~10月の低温等
北日本で4月以降低温・多雨・寡照となる。
北海道を中心に農業被害が発生。
災害状況
農業被害額522億円
(農林水産省まとめ。被害集計は7月以降。)
概要
6月から10月にかけて北日本では気温の低い状態が続き、特に9月から10月にかけては、北海道と東北では月平均気温が2か月連続で平年に比べてかなり低くなるなど、顕著な低温となった。また、併せて多雨・寡照となることも多く、特に北海道では、4月、6月には月降水量は平年に比べてかなり多くなり、7月から8月にかけては月間日照時間は2か月連続で平年に比べてかなり少なくなった。
4月は低気圧の影響を受けることが多く、北日本では月降水量は平年に比べてかなり多く、月間日照時間は平年に比べてかなり少なくなった。また、4月末には北日本を中心に寒気の影響を受け、北海道では月平均気温は平年に比べて低くなった。5月は 高気圧におおわれる日が多く、全国的に月平均気温は平年に比べて高く、月間日照時間は平年に比べて多くなった。6月は北海道では低気圧の影響を受けることが多く、月降水量は平年に比べてかなり多く、月間日照時間は平年に比べて少なくなった。7月から8月にかけては、北日本ではオホーツク海高気圧の影響を受けた。このため7月は月平均気温は北海道で平年に比べて低くなった。また、オホーツク海高気圧からの北東気流の影響でぐずついた天気が続き、北日本では月降水量は平年に比べて多く、月間日照時間は平年に比べて少なくなった。特に北海道では、7月と8月の月間日照時間が平年に比べてかなり低くなった。9月から10月にかけては北日本は寒気の影響を受けやすく、月平均気温は平年に比べてかなり低くなった。
この低温と、併せて発生した多雨・寡照により、北海道を中心として北日本で水稲・豆類・馬鈴薯等の生育や品質に影響が生じた。
天候の状況
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