昭和44年5月~10月の低温
北日本・東日本を中心に低温となる。
農業被害が発生。
災害状況
農業被害額620億円
(農林水産省まとめ)
概要
5月から10月にかけて、北日本・東日本では気温が低くなることが多くなった。北海道では、7月を除いて月平均気温は平年に比べて低くなり、特に8月は平年に比べてかなり低くなった。
5月は寒暖の差が大きく、月平均気温は全国的に平年並~平年に比べて高いとなったが、北海道では寒気の影響が強く、月平均気温は平年に比べて低くなった。6月は大陸からの寒気の影響を受けて、月平均気温は東北・北陸を除いて全国的に平年に比べて低くなった。特に東海地方以西では、月平均気温は平年に比べてかなり低くなった。7月は月の前半にオホーツク海高気圧の勢力が強く、寒気の影響を受けたため、月平均気温は全国的に平年並~平年に比べて低くなった。8月は北日本を中心にオホーツク海高気圧の影響を強く受けたため、月平均気温は北日本と東日本で平年に比べて低くなった。特に北海道では平年に比べてかなり低くなった。9月は北日本や東日本で寒気の影響を受けやすく、北日本や東日本では月平均気温は平年並~平年に比べて低くなった。10月は周期的に寒気の影響を受け、月平均気温は全国的に平年に比べて低くなった。特に10月は関東甲信・東海・中国・九州・沖縄で平年に比べてかなり低くなった。また、9月下旬から10月中旬にかけて北海道と青森では顕著な低温となり、さらに霜も発生した。
この5月から10月にかけての低温と、さらに北日本における9月下旬から10月中旬にかけての低温・降霜により、北日本・東日本で水稲・豆類等に被害が生じた。
天候の状況
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