6月末~8月の間、オホーツク海高気圧の勢力が強く、北海道~九州地方では低温が続いた。前線が本州上ないし本州南岸に停滞することが多く、活動も活発であった。このため東北地方~九州地方では曇雨天が続き、大雨が多発した。これに対し南西諸島では太平洋高気圧に覆われ、高温・少雨が持続した。全国的な低温傾向は9月も続いた。
これら7月以降の低温、寡照、多雨等により北海道~九州地方で、水陸稲、野菜、豆類、かんしょ、果樹等全農作物に被害が発生した。水稲の作柄は作況指数の全国平均が87の「著しい不良」で、特に北海道、東北地方太平洋側、中国地方、九州地方北部で被害が大きかった。
この冷夏の影響は農業だけでなく、製造業、サービス業など広範囲に及んだ。特に繊維、食品、レジャー用品に冷夏倒産が集中した。
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