6月下旬~7月、全国的に低温に見舞われた。特にオホーツク海高気圧の勢力が強かった6月下旬には北日本太平洋側と関東地方、同じく7月中・下旬には東北地方南部~九州地方を中心に低温が持続した。
6月~7月上旬、梅雨前線は平年よりも南偏し、活動は不活発であった。このため西日本と関東地方北部の水不足は深刻になっていった。日本付近の上空には寒気が流入しやすく、大気の状態が不安定になり局地的な大雨、雷が頻発した。6月下旬にオホーツク海高気圧が現れ、北日本太平洋側と関東地方で低温になった。7月中・下旬にはオホーツク海高気圧の勢力が強まり、梅雨前線が本州南岸ないし本州上に停滞し活動が強まった。東北地方南部~九州地方では低温・多雨・寡照が続き、各地の梅雨明けは平年に比べて大きく遅れた。その一方で、各地の水不足は解消に向かった。その後、東北地方~九州地方では8月、暖湿な空気の流入と上空の寒気の影響で局地的な大雨、雷が多発し、9月は低温・多雨となった。また、4個の台風が上陸し、大雨をもたらした。
この低温により水陸稲、野菜などの農作物に被害が発生した。水稲の作柄は、作況指数の全国平均は96で、「やや不良」であった。
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