火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報 第11号 平成30年2月26日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 昨日(25日)から、本日(26日)15時までの硫黄山の活動状況をお 知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。 19日から火山性地震が増加し、24日15時頃から更に増加しました。 本日(26日)は火山性地震は減少しています。また、低周波地震は、本日 は発生していません。 火山性微動は観測されていません。 昨日(25日)からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)の回数は以下 のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更すること があります。 火山性地震 ( )内はごく微小な地震 2月25日 75回 (36回)内、低周波地震1回 26日15時まで 18回 ( 7回) 本日は、噴気が稜線上100mまで上がりました。 傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。 GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが 継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いて いると考えられます。 2.防災上の警戒事項等 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を 受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、3月2日(金)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。