火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第30号
令和4年7月8日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 7月4日から8日15時までの焼岳の火山活動の状況についてお知らせし
ます。引き続き、想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散
する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 今期間、山頂付近を震源とする微小な火山性地震を4日に1回、6日に1
回、7日に5回観測しました。火山性微動は観測されておらず、山頂付近の
噴気の状況や傾斜変動には特段の変化は認められません。
 GNSS連続観測では、山頂付近の緩やかな膨張の可能性のある変化が続
いていますが、火山性地震は、6月中旬以降、5月23日以前の少ない状態
に戻りつつあります。

2.防災上の警戒事項等
 想定火口域から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入ら
ないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。