火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第52号 令和8年6月1日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 5月29日から6月1日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。 桜島では、山体膨張を示す地殻変動が観測されています。南岳山頂火口及び 昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴 火が発生するおそれがあります。また、風下側では降灰に注意が必要です。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 桜島では、5月30日18時頃から島内の傾斜計及び伸縮計で、山体の膨 張を示す地殻変動が観測されており、現在も継続しています。 南岳山頂火口では、期間中噴火が5回発生しました。噴煙は最高で火口縁 上1300mまで上がりました。同火口では火映は観測されていません。 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。 火山性地震は少ない状態で経過しています。5月29日に火山性微動が発 生しました。 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期 にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられていま す。 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわ たり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態 であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情 報に注意してください。 また、南岳山頂火口または昭和火口において、現在みられている山体膨張 が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島島内を中心に多量の降灰 を伴う可能性があります。降灰や小さな噴石の落下が予想される範囲は、気 象庁から発表される降灰予報を活用ください。 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は 速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 爆発 5月29日 6回 0回 30日 6回 0回 31日 3回 0回 6月 1日15時まで 2回 0回 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(金)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。