火山名 岩手山 火山の状況に関する解説情報 第36号 令和8年8月27日11時10分 仙台管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 西岩手山の想定火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は 低くなりました。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 JAXAの衛星「だいち2号」及び「だいち4号」のデータを用いた国土 地理院による干渉SAR解析結果によると、2024年以降、大地獄谷付近 のごく浅いところの膨張による地殻変動が観測されていましたが、2025 年10月以降はノイズレベルを超える変動はみられません。 また、岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS連続観測で2024年2 月頃から2026年4月頃にかけてみられていた山体の深いところの膨張を 示す地殻変動や2026年5月下旬から7月中旬にかけて観測された山体膨 張を示す地殻変動は、現在停滞しています。 2024年5月以降繰り返し観測されていた黒倉山付近や山頂付近の地震 活動は2026年7月中旬以降少ない状態が継続しています。その他の観測 データにも特段の変化は認められません。 これらのことから、西岩手山(大地獄谷・黒倉山から姥倉山)の想定火口 から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、 本日(27日)11時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火 口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。 2.防災上の警戒事項等 想定火口内では、火山灰、火山ガス、熱水等が突発的に噴出する可能性が あります。特に大地獄谷付近では、火山ガスの噴出や地熱の高まりがみられ ていますので注意が必要です。 火山活動に十分注意し、地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち 入らないでください。 噴火警報の解除に伴い、今回の一連の火山の状況に関する解説情報の発表 はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。