火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第90号
令和8年10月5日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 10月2日から5日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳
山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火
砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、期間中噴火が5回発生し、うち1回が爆発でした。噴
煙は最高で火口縁上2000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大
きな噴石は7合目(南岳山頂火口より約900m)まで達しました。また同
火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。5日に火山性微動が発生しま
した。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2026年5月頃から山
体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められています。また、姶良カル
デラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では長期にわたり姶良カルデラの地下深部
の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわ
たり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態
であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情
報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は
速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
               火山性地震   爆発
    10月 2日       13回   0回
        3日        7回   0回
        4日        6回   0回
        5日15時まで   8回   1回

2.防災上の警戒事項等
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた
め注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため
注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生
する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(金)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。