火山名 十勝岳 火山の状況に関する解説情報 第30号
令和8年10月9日16時00分 札幌管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 十勝岳では、活発な火山活動が認められています。
 噴火が発生する可能性があるため、火口から概ね3kmの範囲では大きな
噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 十勝岳では、引き続き熱活動の高まりが認められますが、9月13日以降
は振幅の大きな火山性地震(硫黄沢観測点で最大振幅2マイクロメートル以
上)の発生はありません。
 7日に継続時間20分程度の火山性微動が発生し、これに伴って火山性地
震が一時的に増加しましたが、その後は少ない状態となっています。

 十勝岳では、熱活動が高まった状態が続く中で、時折振幅の大きな火山性
地震が発生するなど火山活動が活発化しています。
 また、3月以降、山体付近のやや深部の膨張を示す地殻変動が継続し、4
月以降は火山ガス(二酸化硫黄)放出量の増加(8日現地観測では1日あた
り900トン)が引き続き認められています。
 以上のことから、火口から概ね3kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性
があります。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。地元自治体などの指示に従って危険な地域には立
ち入らないでください。
 風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがある
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。