気候系監視速報 ~気候系の診断情報~
気象庁では、世界各地で起こった異常気象、それをもたらしたと考えられる大気大循環、海洋の状態等気候系を監視しています。これらの監視結果に基づき、月々の気候系の特徴をとりまとめた「気候系監視速報」を作成しています。 なお、年間の異常気象・天候や気候系の特徴に関する総合的な情報は「気候変動監視レポート」をご覧ください。 ※「気候系監視速報」は、2023年5月号(2023年6月発表)から気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)による大気循環場データ及び全球海面水温解析データ(COBE-SST2、MGDSST)に基づいて記述しています。
気候系の特徴(2025年2月)
- エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られる。ラニーニャ現象に近い状態は弱まり始めている。対流活動は、平年と比べて、東南アジア、太平洋熱帯域の東部~南米北部付近で活発、インド洋、太平洋赤道域の西部~中部で不活発だった。
- 対流活動に対応して、対流圏上層では、インド洋北部で低気圧性循環偏差、東アジア南東部で高気圧性循環偏差となった。
- 500hPa高度では、北極域の正偏差に伴って対流圏の極渦は分裂し、片方は北米北部~北大西洋北部、もう片方は東シベリア~北太平洋北部に南下した。
- 寒帯前線ジェット気流は日本付近で南へ蛇行した。北太平洋では偏西風が平年より強かった。
- 海面気圧では、シベリア高気圧、アリューシャン低気圧がともに平年に比べて強く、日本付近では冬型の気圧配置が強かった。
- 日本の月平均気温は、西日本、沖縄・奄美でかなり低く、北日本で高かった。月降雪量は、東日本日本海側でかなり多く、西日本日本海側で多かった。
気候系監視速報
<過去分:2007年3月~2025年1月> 2011年5月号から2021年4月号までは、平年の期間を1981~2010年として記述しています。
2011年4月号までは、平年の期間を1979〜2004年として記述しています。
2014年1月号まではJRA-25/JCDASによる大気循環場データに基づいて記述しています。
2014年2月号から2023年4月号まではJRA-55による大気循環場データに基づいて記述しています。
2023年5月号からは気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)による大気循環場データに基づいて記述しています。
項目別の詳細情報
大気の循環・雪氷・海況図表類
2024年3月18日 「大気の循環・雪氷・海況図表類」について、気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)を用いた図表を、熱帯低気圧解析の品質が改善されたデータに基づくものに更新しました。外向き長波放射量(OLR)に基づく1991年以降のすべての図を、米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)より提供されたBlended OLRを用いたものに更新しました。※外向き長波放射量(OLR)関連の図表や指数の値は、米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)によるデータの提供状況によっては、更新が遅れる場合や灰色で塗られた欠損表示となる場合があります。
関連情報
- 気候変動監視レポート 世界及び日本の気候変動を中心に、気候変動に影響を与える温室効果ガス、さらにオゾン層等の状況について、毎年、最新の情報を公表しています。2017年版より、年間の異常気象・天候や気候系(大気、海況、雪氷)の特徴に関する記述を充実させました。
- 気候系監視年報(2011〜2016年) 年間の異常気象・天候や気候系(大気、海況、雪氷)の特徴をまとめた総合的な監視・解析情報です。2017年以降については、内容を気候変動監視レポートに統合しましたのでそちらをご覧ください。
- 日本の異常気象 社会的に大きな影響をもたらした日本の異常気象の特徴と要因に関する情報です。
- 世界の異常気象 社会的に大きな影響をもたらした世界の異常気象の特徴と要因に関する情報です。
- 異常気象分析検討会
- 気候系監視関連情報の解説