気候系監視速報 ~気候系の診断情報~

 気象庁では、世界各地で起こった異常気象、それをもたらしたと考えられる大気大循環、海洋の状態等気候系を監視しています。これらの監視結果に基づき、月々の気候系の特徴をとりまとめた「気候系監視速報」を作成しています。
 なお、年間の異常気象・天候や気候系の特徴に関する総合的な情報は「気候変動監視レポート」をご覧ください。
※「気候系監視速報」は、2023年5月号(2023年6月発表)から気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)による大気循環場データ及び全球海面水温解析データ(COBE-SST2、MGDSST)に基づいて記述しています。

気候系の特徴(2024年6月)

  • 月平均気温は、北・東日本でかなり高く、西日本と沖縄・奄美で高かった。月降水量は、北日本太平洋側でかなり少なく、東日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。
  • 熱帯の対流活動は、平年と比べて、インドネシア~インド付近で活発、アラビア海及びその周辺と太平洋熱帯域の広い範囲で不活発だった。亜熱帯ジェット気流は平年の位置と比べて、中東~東アジアでは南寄りを流れ、梅雨前線の北上が遅れた。
  • 対流圏下層では、北太平洋亜熱帯域で高気圧性循環偏差となり、梅雨前線に向かう湿った空気が入りやすかった。
  • 500hPa高度をみると、サハリン付近で負偏差、日本付近は正偏差となり、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が平年と比べて高かった。

気候系監視速報


<過去分:2007年3月~2024年5月>

2011年5月号から2021年4月号までは、平年の期間を1981~2010年として記述しています。
2011年4月号までは、平年の期間を1979〜2004年として記述しています。
2014年1月号まではJRA-25/JCDASによる大気循環場データに基づいて記述しています。
2014年2月号から2023年4月号まではJRA-55による大気循環場データに基づいて記述しています。
2023年5月号からは気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)による大気循環場データに基づいて記述しています。


項目別の詳細情報

大気の循環・雪氷・海況図表類

2024年3月18日 「大気の循環・雪氷・海況図表類」について、気象庁第3次長期再解析(JRA-3Q)を用いた図表を、熱帯低気圧解析の品質が改善されたデータに基づくものに更新しました。外向き長波放射量(OLR)に基づく1991年以降のすべての図を、米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)より提供されたBlended OLRを用いたものに更新しました。
※外向き長波放射量(OLR)関連の図表や指数の値は、米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)によるデータの提供状況によっては、更新が遅れる場合や灰色で塗られた欠損表示となる場合があります。

関連情報

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