地表面の反射と紫外線

 屋外にいる人は、上空から地上に向かう紫外線(太陽からの直射光と大気で散乱された光をあわせたもの)を浴びるだけでなく、地表面で反射された紫外線も浴びています。UVインデックスはこのうち上空から地上に向かう紫外線の強度を示したものです。UVインデックスを利用する際に、実際に浴びる紫外線量には紫外線が地表面で反射される効果も含まれていることを考慮に入れる必要があります。
 地表面での紫外線の反射の割合は、地表面の状態により下右表の様に大きく異なります。草地やアスファルトの反射率は10%もしくはそれ以下ですが、砂浜では25%、新雪では80%にも達します。さらに、地表面で反射された紫外線の一部は上空に向かい、大気等で再び散乱されて地上に向かいます。つまり地表面の反射率が大きいところでは、反射率が小さいところより散乱光も強くなっています。例えば、南極のように一面雪原の場合には、上空からの紫外線量(UVインデックス)は、反射と散乱の効果により雪がないと仮定した場合と比較して4~5割ほど増加することが分かっています。
 上空からの紫外線に対して帽子や日傘の利用は有効ですが、地表面から反射してくる紫外線についても忘れずに、総合的な紫外線対策をとることが大事です。


地表面の反射と紫外線 紫外線の反射率

紫外線には、太陽から直接届く紫外線や空気分子やエーロゾル粒子に散乱されて届く紫外線の他に地表面で反射される紫外線があります。

地上に達する紫外線は、地表面によって反射されます。地表面の状態によって反射率は大きく異なります。
(出典:環境省「紫外線環境保健マニュアル」(PDF形式:約4MB))



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