2024年〜2025年の冬(12月〜2月)の天候

2025年3月3日 作成

2024年〜2025年の冬(12月〜2月)の特徴

* 気温は、沖縄・奄美でかなり低かった

気温は、寒気の影響を受けやすかった沖縄・奄美でかなり低く、西日本で低かった。

* 降水量は、北・東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美でかなり少なかった一方、東日本日本海側でかなり多かった

降水量は、低気圧の影響を受けにくかった北・東・西日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美でかなり少なかった。特に、東・西日本太平洋側では1946/47年冬の統計開始以降で冬として1位、西日本日本海側では1位タイの少雨となった。一方、冬型の気圧配置の影響を受けやすかった東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側では多かった。

* 日照時間は、北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり多かった

日照時間は、冬型の気圧配置の影響や高気圧に覆われて晴れの日が多かった北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側でかなり多かった。特に、東日本太平洋側では1946/47年冬の統計開始以降で冬として1位、北・西日本太平洋側では1位タイの多照となった。

* 降雪量は、西日本日本海側で多かった

降雪量は、2月に冬型の気圧配置の影響を受けやすかった西日本日本海側で多かった。

概況

12月と2月を中心に、強い冬型の気圧配置が持続する時期があった。また、西日本や沖縄・奄美では、冬型の気圧配置が弱まった後にも、大陸からの冷たい高気圧に覆われやすかった。このため、冬の気温は、沖縄・奄美ではかなり低く、西日本では低かった。一方、1月に寒気の影響が弱く気温がかなり高かった北日本では、冬の気温が高かった。冬型の気圧配置が強まった時期に、北・東・西日本日本海側を中心に大雪となった所があり、冬の降雪量は西日本日本海側で多かった。また、冬の降水量は東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側で多かった。冬型の気圧配置の影響や高気圧に覆われて晴れの日が多く、低気圧の影響を受けにくかった北・東・西日本太平洋側と西日本日本海側では、降水量がかなり少なく、日照時間がかなり多かった。東・西日本太平洋側の冬の降水量は平年比がそれぞれ26%と38%で、1946/47年冬の統計開始以降で冬として1位、西日本日本海側では57%で冬として1位タイの少雨となった。また、冬の日照時間は、東日本太平洋側では平年比が117%で、1946/47年冬の統計開始以降で冬として1位、北・西日本太平洋側では平年比がそれぞれ111%と119%で1位タイの多照となった。低気圧の影響を受けにくかった沖縄・奄美では、冬の降水量がかなり少なかった。

平均気温は、北日本では高かった。沖縄・奄美ではかなり低かった。西日本では低かった。東日本では平年並だった。

降水量は、東日本日本海側ではかなり多かった。北日本日本海側では多かった。北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美ではかなり少なかった。

日照時間は、北日本太平洋側、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側ではかなり多かった。北日本日本海側では多かった。東日本日本海側では少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。

降雪量は、西日本日本海側では多かった。東日本太平洋側ではかなり少なかった。北日本太平洋側では少なかった。北日本日本海側、東日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

なし

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

東日本、東日本太平洋側、西日本、西日本太平洋側、東北太平洋側、関東甲信地方、東海地方、近畿地方、近畿太平洋側、中国地方、山陽、四国地方、奄美地方

西日本日本海側(タイ)、九州北部地方(タイ)

* 日照時間の多い記録を更新した地域

東日本太平洋側、関東甲信地方、東海地方

北日本太平洋側(タイ)、西日本太平洋側(タイ)、北海道太平洋側(タイ)

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

* 降雪量の多い記録を更新した地域

なし

* 降雪量の少ない記録を更新した地域(九州以南と東・西日本の太平洋側の地域を除く)

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1
(図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1

降雪量と積雪量の分布

白丸は平年比が100%であることを表します。また、平年値が3cm未満の地点は除いています。

月別の天候経過

12月の天候

1月の天候

2月の天候

循環場

500hPa高度場等の特徴

500hPa高度では、黄海付近からアリューシャンの南にかけて平年より低く、日本付近では偏西風が南に蛇行して流れた。このため、海面気圧では、シベリア高気圧とアリューシャン低気圧がともに平年よりやや西に偏って強く、日本付近では冬型の気圧配置が強まりやすい一方、南岸低気圧の活動が弱かった。西日本や沖縄・奄美では大陸からの冷たい高気圧に覆われた時期もあった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2024年〜2025年の冬(12月〜2月)平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2024年〜2025年の冬(12月〜2月)平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2024年〜2025年の冬(12月〜2月)平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2024年〜2025年の冬(12月〜2月)平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。

資料





: 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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