親潮の数か月から十年規模の変動

平成17年10月25日更新

診断(2004年)

・1980年代後半から1991年まで、及び1995年以降、 親潮の沿岸寄りの分枝 が北緯37度を越えて南下する頻度は減少しています。
・1980年代にしばしば発生した顕著な南下は、1986年を最後に発生していません。
日本東方海域(北緯43度以南、東経148度以西)の親潮の春季(3〜5月)の平均南端位置及び平均面積の年々変化

日本東方海域の親潮の春季(3〜5月)の平均南端位置及び平均面積の年々変化(1961年から2004年まで)
 日本東方海域(北緯43度以南、東経148度以西)の水深100mの 水温解析格子点値(25km間隔)より、水温5度以下で定義される親潮の 南端位置および面積を求めたものです。
 赤線が平均南端位置(右軸=北緯(度))、青色部が平均面積 (左軸=104km2)を示します。

日本東方海域(北緯43度以南、東経148度以西)の月毎の親潮の面積の経年変動

日本東方海域(北緯43度以南、東経148度以西)の月毎の親潮の面積の経年変動
(1971年1月〜2004年12月)

日本東方海域(北緯43度以南、東経148度以西)の月毎の親潮の南端位置の経年変動

日本東方海域(北緯43度以南、東経148度以西)の月毎の親潮の南端位置の経年変動
(1971年1月〜2004年12月)

解説

 日本東方海域における親潮の沿岸寄りの分枝の顕著な南下は1981年、1984年、1986年と1980年代にしばしば発生しましたが、このような事例は1986年を最後に発生していません。
 2004年には3〜5月の平均南端位置が北緯38度に達しましたが、細長い分布形で親潮の面積は特に広いものではありませんでした。

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