北西太平洋の海面水温(月概況)
平成29年8月21日発表
気象庁地球環境・海洋部
診断 (2017年7月)
- オホーツク海中部および北部(図中P1)、日本のはるか東から日付変更線付近(図中P4)、フィリピンの東(図中P7)、ミンダナオ島の東からニューギニア島の北(図中P9)では、海面水温が平年より高くなっていました。
- 南鳥島近海から日付変更線付近(図中P5)、マリアナ諸島近海(図中P8)では、海面水温が平年よりかなり高くなっていました。
- フィリピンの東からマリアナ諸島近海では、海面水温が30℃以上の海域が広範囲にみられました(図中P7、P8)。
北西太平洋の月平均海面水温平年差分布図(2017年7月)
解説
北西太平洋の海面水温
2017年7月の北西太平洋の海面水温の実況は、表のとおりでした。
表:北西太平洋の海面水温の実況 図中の記号 海域名 海面水温の実況 P1(注) オホーツク海中部および北部 平年より高い P2 カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海 平年並 P3 アリューシャンの南 平年並 P4 日本のはるか東から日付変更線付近 平年より高い P5 南鳥島近海から日付変更線付近 平年よりかなり高い P6 南シナ海 平年並 P7 フィリピンの東 平年より高い
30℃以上となっているP8 マリアナ諸島近海 平年よりかなり高い
30℃以上の海域が広範囲にみられるP9 ミンダナオ島の東からニューギニア島の北 平年より高い
30℃以上の海域がみられるP10 赤道域の日付変更線付近 平年並 その他の北西太平洋の海域 (注)P1の海域では、海面が広く海氷で覆われているため海面水温データがない場合、海面水温の実況の欄に「−」を表示します。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。