オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成20年1月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2007年12月)

現在まで、オホーツク海の海氷域面積は平年より少ない状態が続いています。オホーツク海南部の海氷は、発達した低気圧の影響で12月末に一時的に面積が減少しましたが、ほぼ平年並の位置まで南下しています。

オホーツク海海氷解析図 オホーツク海海氷解析図
2007年12月28日 2008年1月1日
図 オホーツク海の海氷分布(速報値)
白い領域:海氷域、赤い線:平年(12月31日)の海氷縁

解説

概況

11月28日ころから12月11日ころにかけて、東シベリアでは異常な高温が続き、1週間の平均気温が平年より10~19度も高くなりました。 このことが、オホーツク海北部で海氷域の拡大が平年より遅れた一因と考えられます。 それに対してオホーツク海南部では、ほぼ平年並に海氷域が拡大していましたが、発達した低気圧の影響で12月末に一時的に減少しました(上図参照)。 そのため、オホーツク海の海氷域面積は平年より少ない状態が続いています。

北海道周辺の流氷の動き

北海道地方の1か月予報(2008年1月4日発表)では、向こう1か月、平年並の気温となる確率が最も高いと予想されています。 サハリン東岸の海氷は、ほぼ平年並の位置まで南下している(上図参照)ことから、北海道オホーツク海沿岸への流氷の到来は平年並で、流氷初日は1月下旬となる見込みです。

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