オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成20年2月5日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2008年1月)
オホーツク海の海氷域面積は、シーズン当初より平年より小さい状態が続いていましたが、1月下旬にはぼぼ平年並になりました。オホーツク海南部の流氷は1月中旬以降南下が速まり、網走では1月19日に流氷初日、1月26日に流氷接岸初日となりました。
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オホーツク海の海氷分布の経過(2008年1月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海の海氷域面積は、シーズン当初より平年より小さい状態が続いていましたが、1月に入ってからオホーツク海周辺では冬型の気圧配置が続いたため、急速に拡大し、1月下旬にはほぼ平年並になりました。
北海道周辺の流氷の動き
流氷は、1月中旬以降南下が速まり、網走では流氷が最初に観測される「流氷初日」は平年より1日早い(昨年より1日遅い)1月19日、流氷が最初に接岸する「流氷接岸初日」は平年より6日早い(昨年より21日早い)1月26日となりました。 一方、1月下旬には流氷が根室海峡へ流入しました。 北海道地方の1か月予報(2008年2月1日発表)では、向こう1か月、平年並の気温となる確率が最も高いと予想されています。 根室の「流氷初日」は平年並の2月中旬となる見込みです。 太平洋への流出及び宗谷海峡から日本海へ流出する規模は小さいでしょう。