オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成21年4月6日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2009年3月)

オホーツク海の海氷域面積は3月初めに平年並となりましたが、その後は平年より小さく経過しました。 北海道周辺の流氷は融解が早く、網走の海明けは3月3日(平年より21日早い)、流氷終日は3月17日 (1946年の統計開始以来最も早い)、流氷期間は43日と最も短い記録となりました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
3月31日
2月28日の海氷分布図
2月28日
3月5日の海氷分布図
3月5日
3月10日の海氷分布図
3月10日
3月15日の海氷分布図
3月15日
3月20日の海氷分布図
3月20日
3月25日の海氷分布図
3月25日
3月31日の海氷分布図
3月31日

オホーツク海の海氷分布の経過(2009年3月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

オホーツク海の海氷域面積はシーズン当初から平年より小さい状態で経過していましたが、 2月下旬以降、オホーツク海北部で急速に海氷域が拡大した結果、3月初めには平年並の 109.34万km2に達し、今シーズン最大となりました。 しかし、その後オホーツク海を次々と低気圧が通過した影響で、オホーツク海では暖気が入り、また東寄りの風が続いたため 海氷域は急速に縮小し、3月下旬には、12月末から1月初めに引き続き、今シーズン2度目の過去最小となりました。

北海道周辺の流氷の動き

北海道周辺は、気温及び海水温が3月を通じて平年より高い状態で経過したため、平年より早く流氷の融解が進みました。 網走の海明けは3月3日(平年より21日早い)、流氷終日は3月17日(1946年の統計開始以来最も早い)、流氷期間は43日と最も短い記録となりました。 また、根室では2年ぶりに流氷が観測されませんでした。

オホーツク海の海氷域面積は、今後も引き続き平年より小さく推移する見込みです。

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