オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成21年5月8日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2009年4月)

オホーツク海の海氷域面積は4月を通じて過去最小に近い値で経過しました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
4月30日
3月31日の海氷分布図
3月31日
4月5日の海氷分布図
4月5日
4月10日の海氷分布図
4月10日
4月15日の海氷分布図
4月15日
4月20日の海氷分布図
4月20日
4月25日の海氷分布図
4月25日
4月30日の海氷分布図
4月30日

オホーツク海の海氷分布の経過(2009年4月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

シーズン当初から平年より小さい状態で経過していたオホーツク海の海氷域面積は、 3月初めには一時平年並まで拡大しましたが、その後オホーツク海を低気圧が次々と通過した影響で 海氷域は急速に縮小し、3月下旬には過去最小まで縮小しました。 4月も低気圧が同様に通過したため、オホーツク海北部を中心に融解が進み、 オホーツク海の海氷域面積は4月を通じて過去最小に近い値で経過しました。 その結果、そのシーズンの海氷の勢力をあらわす積算海氷域面積は、 4月末には1971年の統計開始以来過去最小となりました。

北海道周辺の流氷の動き

北海道周辺の流氷は4月を通して融解が進み、4月末には海氷の南端は北緯47.1度まで後退しました。 今海氷シーズンは、稚内、根室、釧路で2年ぶりに流氷が観測されませんでした。 根室で流氷が観測されなかったのは1946年の統計開始以来4度目で、その全てが1990年以降に発生しています。

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