オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成22年2月5日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2010年1月)
オホーツク海全域の海氷域面積は、12月から引き続き平年より小さく経過しました。オホーツク海南部の海氷域は平年並に南下し、網走では平年並となる1月22日に流氷初日を観測しました。
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オホーツク海の海氷分布の経過(2010年1月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海全域の海氷域面積は、12月から引き続き平年より小さく経過しました。12月末から1月初めにかけて、北海道付近を発達した低気圧が次々通過した影響により、サハリン東岸では東よりの風が吹き、1月初めはその領域で海氷域は大きく縮小しました。それ以降は海氷域は概ね順調に拡大しました。
北海道周辺の流氷の動き
1月上旬後半からは冬型の気圧配置となる日が多く、オホーツク海南部の海氷域は平年並に南下し、1月中旬には北海道オホーツク海沿岸10 キロメートルから20 キロメートルまで南下しました。網走では平年並となる1月22日に流氷初日を観測しました。1月下旬後半には、海氷域は知床半島や国後島に接岸し、根室海峡にも流入しました。
現在の海氷分布と今後の海水温等の予想から、網走の流氷接岸初日は、平年並か平年より遅い2 月上旬から中旬の見込みで、根室の流氷初日は平年並の2 月中旬となるでしょう。