オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成22年3月5日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2010年2月)
オホーツク海の海氷域面積は2月を通じて平年より小さく経過しました。網走の流氷接岸初日は平年より7日遅い2月8日となりました。
2月28日 |
1月31日
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2月5日
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2月10日
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2月15日
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2月20日
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2月25日
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オホーツク海の海氷分布の経過(2010年2月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海の海氷域面積は、シーズン当初から継続して2月も期間を通じて平年より小さく経過しました。 2月上旬は、オホーツク海北部で平年より気温が高く東寄りの風が持続したため、海氷域の拡大が進みませんでした。 2月中旬は、オホーツク海北部で北西の風が持続したため、海氷域が急速に拡大しましたが、依然として平年よりも小さいままでした。 2月下旬は、発達した低気圧がオホーツク海上を次々と通過した影響で南寄りの風と高い気温により、海氷域の拡大が進みませんでした。 2月末の海氷域面積は89.42万平方キロメートル(平年比78%)となりました。
北海道周辺の流氷の動き
北海道オホーツク海沿岸は、2月初めは海氷域が平年並まで拡大しましたが、2月中旬以降は冬型の気圧配置が長続きせず、平年に比べ海氷域の拡大は進みませんでした。2月下旬には発達した低気圧が次々と通過した影響で南寄りの風と高い気温により、流氷は知床半島より西では沖合に離れました。
網走の流氷接岸初日は2月8日(平年より7日遅い)となりました。また、根室では2月を通じて流氷が観測されませんでした。