オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成23年4月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2011年3月)
オホーツク海の海氷域面積は、シーズン当初から平年より小さく経過しています。 オホーツク海南部では、西よりの風の吹く日が多く、海氷は北海道オホーツク海沿岸から離れた状態が続きました。 なお、網走の海明けは2月21日となり、統計開始以来、早い方から3番目の記録となりました。
3月31日 |
2月28日
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3月5日
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オホーツク海の海氷分布の経過(2011年3月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
3月に入りオホーツク海中部で北西の風の吹く日が多く、その海域を中心に海氷域が拡大しました。 しかし、オホーツク海の海氷域面積は、シーズン当初から3月末にかけて平年より小さく経過しています。 3月31日現在、今シーズンの最大値は3月25日の94.54万平方キロメートルです。
北海道周辺の流氷の動き
オホーツク海南部では、3月上旬以降、西よりの風の吹く日が多く、 海氷は北海道オホーツク海沿岸から概ね離れた状態が続き、国後水道(※1)から3月を通じて太平洋へ流出し続けました。 珸瑶瑁水道(※2)から太平洋へ流出していた小規模な海氷は、3月中旬には融解しました。 なお、網走の海明けは平年より31日早い2月21日となり、1956年の統計開始以来、早い方から3番目の記録となりました。
※1 国後水道 :国後島と択捉島の間の水道。
※2 珸瑶瑁(ごようまい)水道 :北海道根室半島の納沙布岬と、歯舞群島の水晶島との間の水道。