オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成23年6月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2011年5月)
5月のオホーツク海の海氷域面積は中旬までは平年より小さく経過しましたが、下旬は平年並となりました。 これは、サハリン東海上の気温や海水温が平年よりやや低かったため、同海上の海氷の融解が遅れていることによります。
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オホーツク海の海氷分布の経過(2011年5月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
5月のオホーツク海の海氷域面積は中旬までは平年より小さく経過しましたが、下旬はサハリン東海上の海氷の融解が進まず平年並となりました。 これはサハリン東海上の気温や海水温がやや低かったためと考えられます。
今シーズン(2010年12月~2011年5月)のオホーツク海の海氷域面積は、概ね平年より小さく経過しました。 この理由として、オホーツク海ではシーズン中に西高東低の気圧配置が長続きしなかったため、 大陸からの寒気の流入が弱く、北寄りの風が持続しなかったことが考えられます。