オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成24年3月6日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2012年2月)

2月のオホーツク海全域の海氷域面積は、1月から引き続き平年より小さい状態で経過しましたが、2月20日以降は平年並になりました。稚内では、2008 年以来、4 年ぶりに流氷を観測しました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
2月29日
1月31日の海氷分布図
1月31日
2月5日の海氷分布図
2月5日
2月10日の海氷分布図
2月10日
2月15日の海氷分布図
2月15日
2月20日の海氷分布図
2月20日
2月25日の海氷分布図
2月25日
2月29日の海氷分布図
2月29日

オホーツク海の海氷分布の経過(2012年2月)
赤線は平年(1981~2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

2月のオホーツク海全域の海氷域面積は、1月から引き続き平年より小さい状態で経過しましたが、2月20日以降は平年並になりました。 オホーツク海北部・中部では、1月は平年よりも気温が高く、東よりの風の日が多かったため、平年に比べ海氷域の拡大が進みませんでしたが、 2月は平年よりも気温が低く北または西よりの風の日が多かったため、海氷域の拡大が進みました。

北海道周辺の海氷の動き

北海道オホーツク海沿岸では、2月には海氷が広い範囲での接岸と離岸を繰り返しました。 2月初めには、海氷が国後水道(※1)や珸瑶瑁(ごようまい)水道(※2)から太平洋へ流出し、2月いっぱい流出し続けました。 2月17日には、網走で平年より15日遅く流氷接岸初日となりました。また、2月27日には、稚内で平年より14 日遅い流氷初日となりました。 なお、稚内では、2008 年以来、4 年ぶりに流氷を観測しました。

※1 国後水道 :国後島と択捉島の間の水道。
※2 珸瑶瑁(ごようまい)水道 :北海道根室半島の納沙布岬と、歯舞群島の水晶島との間の水道。

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