オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成25年5月9日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2013年4月)
オホーツク海の海氷域面積は4月を通して平年より小さく経過し、4月25日は1971年の統計開始以来最小となりました。網走では4月2日に流氷終日となりました。海氷域の南端は4月末には北緯48.5度付近まで後退しています。
4月30日 |
3月31日
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オホーツク海の海氷分布の経過(2013年4月)
赤線は平年(1981~2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海の海氷域面積は4月を通して平年より小さく経過し、4月25日は1971年の統計開始以来最小となりました。オホーツク海南部では、海氷域は4月上旬には平年より東に分布し、ウルップ海峡(※1)から太平洋への流出がみられましたが、その後、海氷の融解が急速に進み、海氷域の南端は4月末には平年より北の北緯48.5度付近まで後退しています。
※1 ウルップ海峡 :ウルップ島の北の海峡。
北海道周辺の流氷の動き
北海道オホーツク海沿岸の海氷は4月上旬に知床半島の一部と国後島、択捉島で接岸し、国後水道(※2)、択捉海峡(※3)から太平洋への流出がみられましたが、その後、海氷の融解が進み、沖合に後退しました。なお、網走の流氷終日は平年より9日早い4月2日でした。
※2 国後水道 :国後島と択捉島の間の水道。
※3 択捉海峡 :択捉島とウルップ島の間の海峡。