オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成26年4月8日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2014年3月)
オホーツク海の海氷域面積は平年より小さく経過しました。
3月31日 |
2月28日
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3月5日
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3月10日
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3月15日
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3月20日
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3月25日
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3月31日
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オホーツク海の海氷分布の経過(2014年3月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
オホーツク海の海氷域面積は、3月5日に今シーズン最大の100.77万平方キロメートルとなりました。その後、3月10日にかけて北部を中心に上空に暖かい空気が入るとともに、東よりの風が吹いて海氷が陸側へ吹き寄せられる日が多くなった影響で、海氷域が大きく縮小しました。海氷域は、3月中旬に拡大しましたが、3月下旬は縮小しました。また、ウルップ海峡(※1)から太平洋への海氷の流出は3月上旬と中旬にみられました。
※1 ウルップ海峡 :ウルップ島の北の海峡。北海道周辺の流氷の動き
北海道オホーツク海沿岸では、3月を通して知床半島で接岸したほか、3月上旬には能取岬より西でも接岸するところがありました。海氷の太平洋への流出は、3月を通して珸瑶瑁(ごようまい)水道(※2)、国後水道(※3)及び択捉海峡(※4)からみられました。網走では平年より13日早い3月7日に海明けとなりました。
※2 珸瑶瑁(ごようまい)水道 :北海道根室半島の納沙布岬と、歯舞群島の水晶島との間の水道。
※3 国後水道 :国後島と択捉島の間の水道。
※4 択捉海峡 :択捉島とウルップ島の間の海峡。