オホーツク海の海氷分布(月概況)
平成26年6月6日発表
気象庁 地球環境・海洋部
診断(2014年5月)
オホーツク海の海氷域面積は、5月を通して平年より小さく経過し、5月10日から20日にかけて同時期としては1971年の統計開始以来最小となりました。
5月31日 |
4月30日
|
5月5日
|
5月10日
|
5月15日
|
5月20日
|
5月25日
|
5月31日
|
オホーツク海の海氷分布の経過(2014年5月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。
解説
オホーツク海全体の海氷の状況
5月のオホーツク海全域の海氷域面積は、4月から引き続き縮小が進み、平年より小さい状態で経過しました。 特に南部では、海氷は融解が急速に進み、5月中旬にすべて融解しました。 これにより、オホーツク海全域の海氷域面積は、5月10日から20日にかけて同時期としては1971年の統計開始以来最小となりました。
今シーズン(2013年12月~2014年5月)のオホーツク海全域の海氷域面積は、オホーツク海北部・中部を中心に気温が平年より高い日が多く、 また北部を中心に東よりの風の吹く日が多かったため、シーズンを通して平年より小さく経過しました。 今シーズン最大の海氷域面積は平年より小さく、100.77万平方キロメートルでした。北海道周辺の流氷の動き
北海道周辺の海氷は5月上旬にすべて融解しました。 網走の流氷終日は平年より19日遅い4月30日となりました。