オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成27年2月6日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2015年1月)

オホーツク海の海氷域面積は、1月を通して平年より小さく経過しました。
オホーツク海南部の海氷域の南下は平年より早く、網走では平年より9日早い1月12日に流氷初日を、また、平年より14日早い1月19日に流氷接岸初日を観測しました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
1月31日
12月31日の海氷分布図
12月31日
1月5日の海氷分布図
1月5日
1月10日の海氷分布図
1月10日
1月15日の海氷分布図
1月15日
1月20日の海氷分布図
1月20日
1月25日の海氷分布図
1月25日
1月31日の海氷分布図
1月31日

オホーツク海の海氷分布の経過(2015年1月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

オホーツク海では、北部を中心に1月は平年よりも気温が高く、また、北部、中部では1月上旬から中旬にかけて東よりの風の日が多かったため、1月上旬には海氷域は一時的に縮小しました。 海氷域は1月中旬に再び拡大しましたが、平年に比べ海氷域の拡大が進まず、海氷域面積は1月を通じて平年より小さく経過しました。
一方、オホーツク海南部では12月下旬から1月中旬にかけて北または北西の風が吹く日が多かったため、海氷域の南下は平年より早くなりました。

北海道周辺の流氷の動き

1月初めに海氷域は北緯45度以南まで南下しましたが、低気圧の通過に伴い上空に暖かい空気が入ったため、北緯45度以南の海氷は一時的に融解しました。 1月中旬に海氷域は再び南下し、北海道オホーツク海沿岸に海氷が接岸しました。 1月中旬には海氷の一部が根室海峡に流入しました。また、海氷は国後島に接岸し、海氷の一部は国後水道(※)から太平洋に流出しました。
なお、網走では平年より9日早い1月12日に流氷初日を、また、平年より14日早い1月19日に流氷接岸初日を観測しました。

※ 国後水道 :国後島と択捉島の間の水道。

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