オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成27年3月6日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2015年2月)

オホーツク海の海氷域面積は、2月10日以降、この時期としては1971年の統計開始以来最小で推移しました。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
2月28日
1月31日の海氷分布図
1月31日
2月5日の海氷分布図
2月5日
2月10日の海氷分布図
2月10日
2月15日の海氷分布図
2月15日
2月20日の海氷分布図
2月20日
2月25日の海氷分布図
2月25日
2月28日の海氷分布図
2月28日

オホーツク海の海氷分布の経過(2015年2月)
赤線は平年(1981年から2010年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

2月はサハリンの東を中心に気温が平年より高かったことと、オホーツク海北部で海氷が東よりの風で大陸側に吹き寄せられたため、海氷域の拡大が進まず、一時的に減少する時期もありました。そのため、海氷域面積は平年より小さく経過し、2月10日以降、この時期としては1971年の統計開始以来最小で推移しました

北海道周辺の流氷の動き

北海道付近を低気圧が次々と通過した影響で、海氷は北海道オホーツク海沿岸への接岸と離岸を繰り返しました。海氷の一部は2月を通じて根室海峡に流入したほか、2月上旬と中旬に宗谷海峡に流入しました。また、海氷の太平洋への流出は、2月上旬と下旬に珸瑶瑁(ごようまい)水道(※1)から、2月中旬と下旬に国後水道(※2)からみられました。

※1 珸瑶瑁(ごようまい)水道:北海道根室半島の納沙布岬と、歯舞群島の水晶島との間の水道。
※2 国後水道:国後島と択捉島の間の水道。

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